▲

2020/03/12

香港人事管理・ここがポイント(香港ワーキングスタイル編)「挨拶は食べる?」

 

ポイント③ 香港ワーキングスタイル編

その3. 「挨拶は食べる?」

 

☆P商事(香港)営業所の佐藤総経理は、香港に赴任してから2年も過ぎ、すっかり香港の社 員との仕事に慣れてきた・・・と言いたいところですが、どうしても、気になってしまうことがま だ沢山あります。その一つは、挨拶しない社員、二つ目は、デスクでものを食べる社員・・・と、 習慣の違いと言われるだけでは、納得できません。そこでやっぱり頼りになる我らポイントさ んに相談することにしました。

 

ポイントさん : おはようございます、佐藤総経理!
佐藤総経理 : ポイントさん、今日も朝から元気がいいですね!やっぱり香港でも、朝は“おはよう!”ですよね。
ポイントさん : 佐藤総経理、大丈夫ですか?香港は夜が長い・・・と言われますが、いくらなんでも、朝から“こんばん は”とは、誰も言いません。
佐藤総経理 : 私は、香港の長い夜にはすっかり慣れ親しんだものの、どうしても慣れないことがまだいくつかあっ て、この朝の挨拶なんですが、皆しないのは何故でしょう?
ポイントさん : “おはよう”と、ですか?
佐藤総経理 : そうなんです。私は、毎朝8時には会社に出てます。でも、あまり、社員の方から“おはようございま す!”と声を掛けてこないのは、何故ですか?習慣にないとは思えないけれど・・・。
ポイントさん : 確かに、家庭では、家族同士で“おはよう”とは、言わないかもしれません。でも、私が、朝立ち寄る 馴染みのお粥屋のおやじさんは、“おはよう”と言いますし、マンションの玄関のガードマンもおはよ う・・・と言ってくれます。近所の人に朝会っても、やはり“おはよう”と言います。習慣がないとは言え ないのですが・・・
佐藤総経理 :  それから、退社するときでもそうですよね。秘書のリンダさんも、あれだけ流暢な日本語が話せるの に、“おつかれさまでした”と、一言言えないのは何故なんでしょう?
ポイントさん : 香港の社員は、総経理から部長の皆さんまで日本人は本当に朝早くから夜遅くまで勤勉だ、良く働く と感心しています。
佐藤総経理 : 感心・・・
ポイントさん : でも、それは、日本人の皆さんの働きぶりであり、自分たちは、仕事時間とプライベートの時間をは っきり分けて考えている・・・ 別な意識でいるわけですが・・・
佐藤総経理 : 別な意識でしょうね。それは、良くわかります。
ポイントさん : “時は金なり“というのが、まさしくそれで、自分たちの給料は、決められた労働時間に対して支給さ れているという考え方が基本にある為、香港人が勤務時間を気にするのは、一般な考え方です。
佐藤総経理 : それも、とっても良くわかります。だから、タイム・イズ・マネーだということから、我が社でも、法定義 務ではない残業手当を一般職には支給しています。
ポイントさん : そうでしたね。でも、残業代で随分稼ぎが変わる場合は別ですが、こちらのサラリーマンは、定時出 社と定時退社を絶対的な目標としています。
佐藤総経理 :  絶対的な目標ですね・・・それも良くわかります。リンダさんは、帰り方が見事です。私も5 時半過ぎる と物を頼みにくい雰囲気があります。それは、毎日の退社時間が、とても正確で、6時1分から3分の 間と決まっているようです。
ポイントさん : でも、香港人のほとんどは、日系企業で勉強になることは、日本人の皆さんが朝早くから夜遅くまで 働き、勤勉であることと答える人が多いのです。
佐藤総経理 :  そうなんですか!
ポイントさん : そこで、8時から出社している総経理と、9時ぎりぎりで滑り込んできた社員が廊下ですれ違ったとした ら、やはり社員から元気に“おはようございます!”とは言えない・・・と、ちょっと気が引けている社員 が半数はいるかもしれませんね。
佐藤総経理 : 気が引けてる?!・・・それじゃ、後の半分は?!
ポイントさん : 全く気にしていない・・・というのではないでしょうか。
佐藤総経理 : ああ、それじゃ、気が引けている社員の方が見込みあるのか・・・
ポイントさん : 退社する時も同じことが言えると思います。リンダさんの場合は、息子さんが小学校に入学しました から、宿題をみてやるのが大変でしょう。
佐藤総経理 : 小学校で?
ポイントさん :  そうなんですよ。地元の学校では、宿題の量が多い学校が良い学校というような風潮があるようで、 また、低学年の宿題は親がかりでないと、子供には読解ができない問題が書いてありますから。
佐藤総経理 : それは、大変なんだね。でも、別に構わないですよ、仕事が無いとき、定時に帰ることは。でも“お先 に・・・”とか、“お疲れ様でした”とか、一声かけられないでしょうか。
ポイントさん : それは、総経理に対しての気兼ねが逆に、そそくさと帰るように映ってしまうのでしょうね。
佐藤総経理 : それはそうかもしれませんね。
ポイントさん : 例えば、“挨拶キャンペーン”を始められるなどはどうでしょう?挨拶が如何に大切だと考えていらっ しゃるかを、はっきり社員に表明されることが必要です。
佐藤総経理 : 挨拶キャンペーンというのも幼稚じゃないですか。
ポイントさん : いいえ、挨拶できない大きな理由は、総経理が挨拶について大切だと考えていることを社員が認識 していないことです。現にどうも気になると思い続けていらっしゃるわけですから。
佐藤総経理 : それはそうなんですが・・・
ポイントさん :  また、このような習慣が身についてくることが如何に良いかを実感させられるように実践してもらうべ きですね。
佐藤総経理 : じゃ、もう一つ気になることを言ってもいいでしょうか?朝飯ぐらい家で食べてきてほしいということで す。どうしてデスクでものを食べるのですか?それも、9 時に出勤してきて食べるっていう神経にも驚 かされるなあ・・・その後もなんだか食べてますよね。
ポイントさん : いろいろ出てまいりましたね。
佐藤総経理 :  これもはっきり、食べるなと、もしくは、朝飯は、9時までに食べ終わるようにと、注意すべきでしょうか?
ポイントさん : そうそれですね。注意というよりも、ルールとして説明されることが必要ですね。
佐藤総経理 : なるほど。
ポイントさん : それでは、最後に香港人の最もポピュラーな挨拶をお教えしましょう!
佐藤総経理 : ??
ポイントさん : 朝も昼も夕も、いつでもお声がけください。“セッ・ヂョウー・ファン・メイ?(食咗飯未?)“と総経理から。
佐藤総経理 : 一日中使えるというと、どういう挨拶なんですか?
ポイントさん :  “ご飯食べましたか?”と言う意味ですが・・・。
佐藤総経理 : ああ、また食うんですね・・・やっぱり食べてばかりかあ・・・。
ポイントさん : 食(職)は香港にあり・・・。というじゃないですか!
佐藤総経理 : それ、ちょっと食い過ぎ・・・

コラムARCHIVE

Pasona Asia Co., Limited パソナアジアカンパニーリミテッド
TEL: 852-2882-3913 (日本語ライン), Fax : 2890-8553, E-mail : hrmhk@pasona.com.hk
17/F., Ashley Nine, 9 – 11 Ashley Road, Tsim Sha Tsui, Kowloon, Hong Kong