2018/06/08

第2回 採用編「応募者の思考・行動パターンを把握」

パソナアジアカンパニーリミテッド 戸崎悦子

 

今週の人事管理のプロ、我らの“ポイントさん”に寄せられたご相談は「履歴書を読み取る — その1」です。

 

☆P商事(香港)営業所の山田営業部長は、営業部アシスタント陳さんの退職を受け、早速、人材採用活動を開始。陳さんが試用期間内に辞職したこともあって、今度こそは、長く働いてもらえる人材を採用したいと力が入ります。

山田部長
「理想的な採用のポイントをずばり教えてよ。こんどこそ、長く働いてもらえる人を採用したいんだ」

ポイントさん
「それじゃ、山田部長、人材の履歴書をよく読まれていますか?」

山田部長
「履歴書ねえ?一応目を通したけど。日本の履歴書と違って、随分細かいねえ」

ポイントさん
「そうですね。人材にとっては、これを書くのが就職活動の第一歩。履歴書で如何に自分をアピールできるかが勝負ですから。学歴、職歴、職務内容や参加したコース、取得したライセンスまで、書けるものは全て書いてきます」

山田部長
「正直、読み慣れないから大変だよ。でも、まあ履歴書よりも、面接で直接聞いてみるから。とにかく、ウチで長く働いてくれるかどうかズバリ聞いてみるよ」

ポイントさん
「そうですね、人材に会うことはとっても大切です。でも、“どれだけ長く働けるか”とズバリ聞かれても、誰だって“できるだけ長くがんばります!”って立派な答えをするでしょうね。採用面接ですから」

山田部長
「それはそうだよな……。今度辞職する陳さんだって、面接の時には、随分立派なこと言っていたものなあ」

ポイントさん
「だから、採用面接のポイントは“履歴書を読み取る”ってことなんですよ」

山田部長
「どういうこと?」

ポイントさん
「履歴書は、人材情報のフレームに当たります。これを基に、面接でその中身を埋めていく。そうすれば、それは何より信憑性の高い情報となり、同時に、人材の思考と行動のパターンが、過去の事実より理解できるようになり、それを基に、人材の将来の行動を予測できます」

山田部長
「思考と行動のパターンと、将来の予測か」

ポイントさん
「例えば、山田部長の知りたい“長く勤めてもらえる人材かどうか?”といったことも、歴書を基に、面接から聞き取ってみましょう。例えば、会社を辞めた理由を聞いたとします。いつも、どの会社を辞めたときも同じような理由で辞めていれば、その人材の思考パターンが理解できます。また、このような理由で、将来も会社を辞めるかもしれないとも考えられる。この方がよっぽど、面接でズバリ質問して、やたらと立派な返答をもらうより真実味のある情報ですね」

山田部長
「過去の事実から将来を予測する……。それは、まるで僕の“禁煙宣言”だね。いつも立派に宣言するけど、結局、禁煙できていないというのが、僕の行動パターンってわけだ」

ポイントさん
「それは面接しないでも、周りにはすっかりバレちゃってますけど」

山田部長
「ああ、まあ、そんなことより、“履歴書を読み取る”面接では、他にどんな質問をするの?」

ポイントさん
「それは、明日にしましょう。僕は、残業しないという行動パターンで、ウチの奥さんには理解されていますから」

山田部長
「……。」

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