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第42回 「業務改革運動!」
‐ローカル社員の心理入門シリーズ(その1)

パソナアジアカンパニーリミテッド 戸崎悦子

今回からは、人事管理のプロ ポイントさんが、香港で良いマネージメントを行う為に、知っておきたいローカル社員の心理、や価値観、効果的なコミニケーション術についてお話します。

☆P商事(香港)営業所では、「業務改革/効率化」を推進しています。ローカル社員に「日常業務の無駄」に気づくところから始めてもらおうと説明会を開いた山田営業部長ですが、社員の反応が今一つ。そこでやっぱり頼りになる我らポイントさんに相談することにしました。
山田営業部長
「すみません!ポイントさん、こんな時間からですが、ちょっと話を聞いてもらえますか?」
ポイントさん
「今日は大丈夫です。営業部で“業務改革運動”の説明会を実施されたと聞きました。きっとそのお話しですね?」
山田営業部長
「そうなんです。今期の目標が“業務の効率化”ですから、・・・」
ポイントさん
「営業部の皆さんの反応はいかがでしたか?」
山田営業部長
「いやあ、それがですねぇ・・・実際の業務に携わっている社員から活発な意見を出させようと思ったんだけど、普段好き勝手に発言しているくせに、ミーティングの場になるとすっかりおとなしいんですよね・・」
ポイントさん
「ありがちですねぇ」
山田営業部長
「ただ単に効率化の目標を掲げるだけでなく、社員のそれぞれが業務内容の中で具体的な行動に移せる事が無いかを問いかけて、自発的な意見を出しやすいように聞いたつもりが・・・」
ポイントさん
「ちょっと戸惑われたんじゃないでしょうか・・」
山田営業部長
「ああ、やっぱり。ポイントさんのところに誰か相談に来ましたか」
ポイントさん
「ええ。アンディーさんから伺いました」
山田営業部長
「ああ、やっぱり・・・彼はどんなことを話してゆきましたか?」
ポイントさん
「なんでも今の就業時間より15分前に出社して、デスクの整理や始業準備するよう山田部長に言われたということでした。それで、始業時間を9時から8時45分に繰り上げるために、終業時間の6時を5時45分に繰り上げてることで調整するつもりだとか・・・」
山田営業部長
「ハア?・・ガックリきたなぁ~~、なんでそうなるのかなぁ~~?!!」
ポイントさん
「アンディーさんは、山田部長のお話を聞いたまんまに捉えていますからね」
山田営業部長
「ああ・・皆からの反応があんまり薄かったんで、ボクから例えばってことで提案した事が、終業時間の繰上げになってるとは。。。」
ポイントさん
「アンディーさんも山田部長の意図は良く理解はされていましたよ。日頃の整理整頓で、探し物なんかの時間が減らせるって。だから始業時間より15分ぐらい前に出社して、その日の準備をすることについては、納得されていました」
山田営業部長
「それぐらいは、社員として当たり前だという話をしたんですが。ここじゃあ始業時間までは、パンかなんかかじりながら新聞読んでますよね。9時になったらPC立ち上げて。あれが前から気になっていたんで、例として言ったんですが、この話のどこが、就業時間の変更ということになるんだろう?それじゃ効率化の意味がないでしょう?!」
ポイントさん
「他に何か説明されませんでしたか?」
山田営業部長
「ええ、時間を効率的に使うということは“タイム・イズ・マネー”であると言ったんです。お金の例え話であれば、香港の社員にもわかりやすいと思って」
ポイントさん
「それですね・・タイム・イズ・マネーでアンディーさんは自分のマネーを思い出したんですよ!」
山田営業部長
「自分のマネー?」
ポイントさん
「アンディーさんのみならず、香港の社員は、実は普段から時間とお金については、絶対無駄のないように使いたいと考えている人が多いと思います。例えば、パッケージ旅行を選ぶとしたら、同じ日程で何カ国回れて、どれだけ安いかが決め手になりますし、飛行機だって朝早く目的地に到着し、夜中に帰着であれば、旅先で時間を100%使えるからって人気なんです。でも、それはあくまで“自分”の時間やお金を無駄にしたくないことから来ているんですよ」
山田営業部長
「それじゃ、朝早く来て・・と言ったら、彼らにとっては自分の時間が無駄になると考えてしまう?」
ポイントさん
「少なくともアンディーさんはそう感じたと思います。でも、山田部長のリクエストも叶うように、そして、会社の拘束時間は9時間ですが、残業も今や規制が厳しい、その上、もちろん自分の時間も無駄にできないので・・・時間の繰上げを考えたのかもしれません。香港の会社での業務改革は、“会社にも社員にも無駄のない”というのが、キーワードとなるでしょう」
山田営業部長
「う~む」
ポイントさん
「ちょっと話は変わりますが、ここの社員は、有給休暇も100%取得しますね」
山田営業部長
「そういえば、そうですね。日本では到底考えられませんが・・」
ポイントさん
「香港では、会社が社員に有給休暇をきちんと消化させなければならないので、消化させずに放置されると、会社の責任を問われることにもなりかねません」
山田営業部長
「社員自身が消化してしまうことは、会社にとってはありがたいってこと?」
ポイントさん
「そう言えます」
山田営業部長
「ああ、どうしよう?!業務改革の道は、まだまだ遠いよ~!」
ポイントさん
「お話ししているうちに、もうこんな時間ですね」
山田営業部長
「ああ、ほんとうだ!週末なのにすいませんでした。今夜はこれくらいにして、今度はローカル社員にどう話せば上手く伝わるかアドバイスお願いしますよ。」
ポイントさん
「営業マンとして、説得力抜群の山田部長をしても、社員との意思疎通は難しいですか。。。あれ?今夜は約束でもあるんですか??」
山田営業部長
「うん、プライベートでも時間の無駄は無くさないとね。今宵一晩で何軒“はしご”できるか?なんてね。」
ポイントさん
「山田部長、私生活の改革推進が先じゃないですか?!」
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