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第5回 採用編「面接は“話す”より“聞く”でお願いします!」

パソナアジアカンパニーリミテッド 戸崎悦子

 今週の人事管理のプロ、我らの“ポイントさん”がお答えするのは、「採用面接のテクニック」です。

☆P商事(香港)営業所の山田部長は、営業アシスタントの欠員補充のため履歴書を熟読し、明日はいよいよ面接に臨みます。でも、なんだか山田部長が考えている採用面接とポイントさんのレクチャーには随分違いがあるようです。
山田部長
「真剣に履歴書も読んだし、プレゼン資料もそろえたし。明日の面接はこれでバッチリ!!」
ポイントさん
「なんだか力が入っていますね。プレゼン資料っていうのは何ですか?」
山田部長
「プレゼンで決めるんだよ!我々の会社の企業理念、企業文化を知ってもらい、帰属意識を持って長く働いてもらわなくっちゃね」
ポイントさん
「山田部長は、新入社員当時の採用面接のような面接をされるんですか」
山田部長
「そうそう、採用面接。思い出すなあ、すっごく緊張したもんなあ。部長級の面々がずらっと並んでたよ」
ポイントさん
「う~ん。山田部長にとっては、思い出深い面接であったとは思いますが、今回の面接は途中採用者ばかりが対象ですし・・。それから、会社の情報は、インターネットなどからつかめますから」
山田部長
「ネット??」
ポイントさん
「そうです。真剣に応募してくる今どきの人材であれば、面接の時間を会社説明に費やさなくても、事前にウチのホームページぐらいはチェックしてきますよ」
山田部長
「ああ、確かに“今どき”はね。でも、それじゃ、僕が準備した会社説明のプレゼン資料は全くの無駄ってこと?!」
ポイントさん
「いえいえ、会社説明はしていただいても良いと思います。特に人材にアピールしていただきたいのは、人材にとってこの会社の魅力は何かということです。例えば、社風、職場環境、経験できる職務内容、身につくスキルなど人材がプラスと思えるものが説明できればすばらしいですね」
山田部長
「ふむ、ふむ・・。」
ポイントさん
「また、人材の反応も見逃さないでくださいよ!」
山田部長
「反応を見逃すな!って、そんなオーバーな。たいていは、ただ、うなずいて聞いているんじゃないの?」
ポイントさん
「うなずいて聞いてくれる・・なんてすばらしい!良好な兆候です。その上、“御社のホームページは面接の前に拝見しております!”なんて言ってくれたら最高じゃないですか!」
山田部長
「うん、それは、確かにね。熱心さが伝わってくる」
ポイントさん
「でも、もし、“へえ・・初めて聞いた”といった反応であれば、山田部長はどう感じますか?」
山田部長
「そりゃ、それは、会社や仕事に対する真剣さや意識が低いって思うね」
ポイントさん
「そうでしょ。面接においての反応、視線やボディーランゲージも本当に大切なんです。結構正直な一面が出ますから見逃さないでください。それから、こちらもうなずきながら聞いてください」
山田部長
「はあ・・・。」
ポイントさん
「山田部長の自己紹介も、いつものように親しみやすい雰囲気でお願いしますよ」
山田部長
「僕の自己紹介?」
ポイントさん
「そうです。面接官である山田部長のイメージが、☆P商事のイメージと一体になりますから」
山田部長
「ええっ?好印象を残したいのは人材の方だろ!なんで面接官が人材に対して、好印象をなんて考えなきゃなんないの?面接官はあくまで“厳粛”な存在だよ」
ポイントさん
「人材も企業も真摯な態度で面接に臨むことが大切です。でも、厳格さが目立つ面接は、得策ではありません。圧迫感のある雰囲気になり、人材を無意味に緊張させてしまって、聞きたい話の半分も聞けませんね」
山田部長
「じゃあ、この普段の僕でいいっての?!でも、僕の面接官というイメージとは違うなあ」
ポイントさん
「そうでしょうか?面接する人のことをインタビュアーっていうでしょう?」
山田部長
「テレビのインタビュー番組みたいだね」
ポイントさん
「そうそう、前に乗り出した姿勢で相手へ興味を表現し、うなずきやアクションで反応を表現しながら熱心に話しを“聞く”。履歴書を読んで、人材についての下調べもしているし、この人にこの点を聞きたい・・という具体的な質問も絞っておいて」
山田部長
「そうそう、それは、僕も履歴書を読んで考えたんだ。この人には顧客筋について、次の彼には取り扱いの品の種類、この人には、特に伝票の処理方法を聞きたいと思っているんだ」
ポイントさん
「そうそう、その調子です。でも、突っ込んで聞いてもいいのは、仕事の話しに限りますよ。年齢や婚姻状態、健康状態など、プライベートな質問は避けてください」
山田部長
「そうなのか・・ああ、やっぱり気が重い」
ポイントさん
「はいはい、明日の進行内容と注意事項は、ここにちゃんとメモっておきましたよ」
山田部長
「さすが、ポイントさんだね。かゆいところに手が届く!」

ポイントさんへのお問い合わせがありましたら、お気軽にパソナアジアまでご連絡ください。

  • Pasona Asia Co., Limited パソナアジアカンパニーリミテッド
  • TEL: 852-2882-3913 (日本語ライン), Fax : 2890-8553, E-mail : hrmhk@pasona.com.hk
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[ 時事速報・香港第2便より転載 ]


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